発達障害の息子が療育を利用することになった話

発達障害
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こんにちは、Viola(@ViolaDiary)です!

私の息子は、ADHDと自閉スペクトラム症と診断されています。

学校からの度重なる電話、息子が怪我をさせたお友達とその保護者への謝罪を経て、現在は療育と通級指導教室を利用しています

発達障害と診断されるまでにも色々ありましたが、療育を利用するまでにも、それはもうたくさんのやるべきことがありました。

でも、そのおかげで今の息子は以前よりかなり落ち着いており、学校でのトラブルもほぼなくなりました。

利用している事業所独自のプログラムにより、以前は苦手だった、本を読むことや文章を書くことができるようにもなってきたのです。

今回は、息子が療育を利用できるようになるまでに、私がやったことを書いていこうと思います。

療育とは

まず、療育とは何かというと、次のようなものになります。

療育(発達支援)とは、障害のある子どもやその可能性がある子どもに対して、一人ひとりの障害特性や発達状況に合わせて、困りごとの解決と将来の自立、社会参加などを目指して行う支援・サポートを指します。

引用:LITALICO Life

また、厚生労働省の「児童発達支援ガイドライン」では、「児童発達支援」を次のように定義しています。

児童発達支援は、障害のある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行う、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な援助である。

引用:児童発達支援ガイドライン/厚生労働省

息子が利用しているのは、学校が終わった後に療育スタッフがお迎えにきてくれる、放課後等デイサービスです。

療育後は、自宅まで送ってくれます。

療育を利用することになったきっかけ

息子が療育を利用することになったきっかけとしては、詳しくはこちらの記事をご覧いただけたらと思います。

関連:息子が発達障害と診断されるまで

決定的だったのは、息子が怪我をさせたお友達のお母さんが言ったこの言葉でした。

「謝りはしたけど、本当にわかっているのかなという気がします。」

息子は、お友達に怪我をさせたことを泣いて謝ったのですが、それが今この時だけの謝罪じゃないのかと言われたわけです。

そして、そのお友達は療育を利用していて、1年でだいぶ落ち着いたとのことで、息子もそういうのを考えてみてはどうかと言われました。


療育という言葉は知っていました。

職場に、お子さんが療育を利用している人が二人いたので、どういうものか知ってはいましたが、うちには関係ないものだと思っていました。

それがきっかけで私は療育について調べることになりました。

役場の福祉課で聞いてみた

インターネットで療育という言葉を調べると、最初の見出し『療育とは』のような内容が出てきました。

次に、役場で聞いてみました。

私が住んでいる町の役場では、福祉課の障がい福祉係に案内されました。

そこで説明されたのは、

  • まず、利用計画案を作ってくれる相談員さんを自分で見つける。
  • 相談員さんが見つかったら、役場に電話をして、手続きの予約をする。
  • 予約の日時に役場を訪れて、療育利用申請の手続きをする。
  • 申請には医師の意見書や診断書が必要。
  • そこから利用する事業所を決める。
  • 申請から実際の利用開始まで2~3か月ほどかかる。

という内容でした。


………ちょっと気が遠くなりました。

相談員さんを自分で見つけるってどういうことだろうか?

利用する事業所を決めるのはわかる。

でも、相談員さんを見つけるってどういうことだ……?

リエゾンという漫画を読んだ

その辺りで、療育って本当に必要なのか? 

という疑問に至ってしまい、しばらく何も動かない日々が続きました。

でも、ある日上の娘が『リエゾン』という漫画を友達から借りてきました。

娘に薦められて読んだその漫画は、児童精神科医と発達障害の子ども達の話でした。

その中で療育も出てきました。

療育の現場では、その子の特性に合わせた対応をしているのだと言います。

それを読んだ時に、やっぱり療育を利用しようかなという気持ちになりました。

正直、学校での対応は、画一的で、大多数が基準で、他の子と同じようにできない子にはきついな……と思っていたのです

相談支援事業所に電話をした

やっぱり療育を利用しようと決意した私ですが、まずは相談員さんを探さないといけません

役場でもらった案内に書いてあった相談支援事業所一覧の中で、どこの事業所がいいのかわからないので、一番上から電話してみることにしました。

ところが、最初に電話をした事業所は、計画案作成の依頼が立て込んでいるので、他の事業所を探したほうがいいと言われました。

えっ?

まずそこでつまずくのかと、びっくりしてしまいました。

とにかく、次の事業所に電話をしてみました。

その時は相談員の方が不在だったので、また別の日に折り返し電話をしますと言われたのでした。

おかけで、受けてもらえるのかどうかもわからない宙ぶらりんな状態で、落ち着かない時間を過ごすことになりました。

相談員さんと面談

2日後、もう一度こっちから電話するべきか悩んでいたところに相談員の方から電話が来て、利用開始が3か月後くらいになってもいいのであれば受けてもいいと言われました。

まず相談員さんと面談することになりましたが、面談の日程がそこから1か月後でした。

遠い……。


その間に役場で利用申請をしなければなりません。

書類の記入と、聞き取りがありましたが、息子のことを話す時にはちょっと泣いてしまいました。

それまで自分の中だけで溜め込んでいたので、結構つらかったのです。

話を聞いてもらうのって、大事ですよね……。

その時には、発達診断のテストが終わって、診断書ももらっていたので、一緒に提出しました。


そして相談員さんとの面談の日になりました。

息子は同席せず、私と相談員さんだけでの面談です。

今までの学校での息子の様子や、これから息子にどうなって欲しいかなど、計画案を作るのに必要なことを話しました。

放課後等デイサービスの事業所一覧をもらい、どこの事業所が何曜日に空きがあるかを教えてもらいました。

結構定員が埋まっている事業所が多く、平日5日間入れるところはありませんでした。

あとは、息子の状態に合っているかどうかや、活動内容、事業所の場所、活動時間など、考えないといけない条件は色々ありました

活動時間が短すぎると、6時間授業の日は30分くらいしか活動できないことになってしまいます。

最低でも17時半まで活動しているところでないと意味がないなと思いました。

そういう条件を考えると、選べるところが2か所くらいしかありませんでした。

放課後等デイサービスの見学

相談員さんに、計画書が出来上がるまでに、事業所に電話をして、見学しておいてくださいと言われました。

1か所目は、火曜から金曜まで空きがある事業所でした。

息子を連れて見学に行きました。

送迎車から降りてきた子ども達に、スタッフが「おかえりー」と声をかけます。

なんだかとても家庭的な感じで、驚きました。

スタッフもニコニコしていて、印象がとても良かったのを覚えています。

そして、そこの事業所の特徴として、ドリームパスポートというプログラムがありました。

そこは、曜日で活動内容(SST)が決まっているわけではないのですが、水曜日だけはそのプログラムが固定で入っていました。

ドリームパスポートは、指導員が絵本を読んで、その内容について子ども達に質問して答えてもらうというものです。

息子は興味なさそうにしていましたが、私はいいなと思いました。

その頃の息子は、想像力が足りないように思えましたし、自分が思っていることを言葉にするのも苦手でした。

絵日記や作文も、自分では何も書けないような状態だったのです。

そんな状態でしたので、絵本を読み聞かせて、その内容について詳しく考えていくというのは、息子にはとても効果があるように思えました。

スタッフの対応もとても良かったのもあり、好印象でした。


2か所目は、金曜だけ空きがある事業所でした。

そこは、各曜日でプログラムが決まっていて、金曜は運動の日です。

息子も参加させてもらいました。

運動が好きな息子は楽しそうにしていましたが、私はスタッフの対応が若干気になりました。

子ども達の人数の割にスタッフが少なく、子ども達に対して笑顔での対応というわけでもありません。

療育というのは、活動を通じて、各子どもの障害に応じて作られた利用計画案に沿った対応をしなければならないはずです。

計画案には目標が決められているので、それをクリアできるような対応が求められるわけです。

この事業所でそれができるのか……と考えた時に、私にはできないような気がしました。

そもそもスタッフの人数が少なすぎるので、個々の障害に応じた対応をするのは難しいように思えたのです。

それぞれの事業所との契約

2か所の見学を経て、私は1か所目の事業所に決めました。

その後は、まずは相談支援事業所で計画書と契約書にサインをしました。

次に放課後等デイサービスで担当者会議が行われます。

そこで放課後等デイサービスの事業所とも契約をしました。


こうして、無事息子は療育を利用できるようになったのです。

空きがあった火曜から金曜までは、希望すれば利用できることにもなりました。

月曜も、キャンセルが出れば利用可能とのことでした。

まとめ

このように、療育を利用するまでには長い道のりがありました。

5月に発達障害の診断書をもらって、実際に利用が開始されたのは7月後半でした。

時間もかかりますが、面談や見学、契約、担当者会議と、何度も仕事を遅刻したり早退することになりました。

その頃は本当に大変でしたが、今の息子を見ていると、あの時に頑張って療育の申請をして良かったと思います。

今の息子は、自分の気持ちを先生に伝えることができますし、絵日記や作文も自分で書けるようになりました。

友達とのトラブルもほぼありません。

以前は怒りをコントロールできずに、お友達とのケンカで手が出ることもありましたが、現在はそれもありません。

学校の先生からも、息子は穏やかで優しいと言われました。

その言葉を聞いて、私は本当にほっとしました。

問題があると言われる子どもも、周りの大人の対応次第で変われるのだと実感しました。

もちろん、それは親である私も含まれます。

これからも息子との関わり方については、よく考えていこうと思います。

こちらの本は、『特別支援教育は全人類に有効です。』という筆者の言葉の通り、障害があってもなくても、全ての教育者や保護者が知っておいてほしいことが書かれています。

子どもの困りごとは解決してあげたいですよね

『子どものカラダ、心、脳、性格は、食べたもので決まる。これは本当です。』という言葉で始まるこちらの本。

私は食物栄養専攻を卒業した、元栄養士ですので、とても納得できます。

こちらの本に書かれてある通り、鉄と亜鉛、朝のたんぱく質を摂取するようになってから、息子はお友達とのトラブルがほぼなくなりました。

子どもの将来を考えるなら、食べるものにも気を付けていきたいですね。

今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

では、また。

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