息子が発達障害と診断されるまでには、色々なことがありました。
学校からの何度かの呼び出し、学童保育に行かずに勝手にお友達の家に遊びに行った息子の捜索、息子が怪我をさせたお友達の保護者への謝罪など…。
ADHD、自閉スペクトラム症と診断された今では、通級指導教室と療育を利用して、かなり落ち着いてきました。
本当に大変でしたが、今の息子の様子を見ていると、あの頃をどうにか乗り越えられて良かったと思います。
学校からの呼び出しが続く日々
小学2年の時、最初は授業が始まっても席につかない、授業の準備ができない、授業に対してやる気がない、などで学校からの呼び出しがありました。
どうしたらちゃんとできるようになるか一緒に考えたいという形で。
そして、とある日には、職場に学校から電話がかかってきて、息子が下校後、学童保育に行っていないと言われました。
今、担任ともう一人の先生が息子を探していると。
仕事を早退して慌てて家に帰ってみると、玄関のドアの前にランドセルが。
そして、ドアには手紙が貼ってありました。
『◯◯くんのいえにあそびに行ってきます』
行方不明でないことがわかって一安心ではありましたが、なぜ学童に行かずに勝手に帰ったのかという問題は残りました。
迎えに行った後の息子に聞いてみると、『学童に行きたくない』とのこと。
元々、学童の先生の中に、息子とは合わない男の先生がいました。
他の保護者から聞いた話だと、その先生は女の子には優しいけど、男の子には厳しく、ちょっとしたことで叱るということでした。
その件で今までにも二度ほど学童にクレームを入れたことはあるのですが、息子はどうしてもその先生が嫌なようでした。
勝手に帰ってしまうくらい嫌な学童に、無理に行かせる必要があるのか…と思い、これを機に学童はやめました。
その後は、息子がもう一人のお友達と一緒に、あるお友達の脚を何度も蹴って、あざだらけにしたという電話が来ました。
電話を受けた直後に学校に行って、先生から詳細を聞きました。
息子は遊びのつもりで、悪気はなかったと言っていたそうです。
もちろん、遊びだろうとなんだろうと他人に怪我をさせていいはずがありません。
普段はくしゃみをしただけでも私のことを心配してくれる優しい息子が、どうしてそんなことをしたのかと思うと、涙が出ました。
その時、教頭先生から、通級指導教室の利用を勧められました。
そして後日、怪我をさせたお友達とその保護者、担任と教頭とうちの息子と私で、謝罪のための会が設けられました。
その時息子は泣きながらお友達に謝ったのですが、相手の保護者が、『謝りはしたけど、本当にわかっているのかなという気がします』と言われ、療育を勧められました。
通級指導教室、療育。
今まで、うちの息子には関係ないと思っていたものたち。
それまで、家では普通の子どもでした。
ただ元気が良すぎて、買い物に連れて行くのが大変というだけで、お母さん大好きな、お喋りな子どもだと思っていました。
男の子は大変だなぁ、とただそう思っていたのです。
それが、いきなり発達障害という可能性を突きつけられて、信じられない気持ちでした。
WISC(ウィスク)テスト
通級指導教室の利用には、発達障害の診断書が必要だと言われました。
以前は診断書がなくても利用できていたそうですが、最近は希望者が多くて、診断書がないと利用できなくなったとのことでした。
ところが、発達障害のテスト(WISCテスト)を受けるためには、病院で予約をしないといけないのですが、大体は2ヶ月待ちくらいが多いらしいのです。
しかも、病院によっては予約の電話をかけられる日にちと時間が決まっていて、まず電話が繋がらないとまで言われました。
その時点でちょっと気が遠くなりました。
最短で通級を利用したいと思ったら、6月の会議までに診断書を提出しないといけません。
その時、2月末。
本当にテストを受けるべきなのか、通級って本当に意味があるのか…としばらく悩みました。
でも、結局テストを受ける決心をして、病院に電話をしてみたら、まず一度診察に来てくださいとのこと。
診察の予約が3月の後半。
その時の診察で、紙面での質問に答えると、息子はADHDと自閉スペクトラム症の傾向があると言われました。
WISCテストの予約を入れようとすると、最短で6月後半の予約でした。
それだと通級利用を決める会議に間に合わないことを伝えると、どうにか日程を調整してくれるとのことで、4月後半に予約が入れられました。
テストを受けた後、診断結果が出て、診断書がもらえるまでしばらくかかるらしく、その日程で予約が入れられて、本当に助かりました!
WISCテストは、息子本人が一人で受けるものと、私からの調査もありました。
確か、合わせて2時間くらいかかった気がします。
テストの結果は、やはりADHDと自閉スペクトラム症。
買い物に連れて行くのが大変というのは、ADHDから来ていたものだったのでしょう。
とはいえ、これでなんとか会議までに診断書を書いてもらうことができました。
通級指導教室と療育
診断書は、通級指導教室と療育の2通書いてもらいました。
通級は1週間に1、2回、授業を抜けて受けるものらしく、それだけで本当に効果があるのか…と少し思いました。
療育であれば、毎日放課後に利用することも可能です。
療育の利用のためには、また別の手続きが必要なため、その話はまた次回書こうと思います。
療育が決まるまでも、なかなかに大変だったのです…。
診断書がもらえたのは5月後半。
WISCテストからちょうど1か月後でした。
無事6月の通級利用のための会議に間に合いました。
会議の前には、通級の先生との面談、校長との面談が別々にありました。
校長からは、
「本当に通級を利用しますか?」
という最終確認もありました。
もちろん、そのために頑張ってきたのです。
こうして、息子は夏休み明けからの通級指導教室の利用が決まったのでした。
発達障害は脳の特性
最初に担任の先生からの呼び出しがあったのが、前の年の9月頃。
同じ年の11月に学童をやめました。
その後も何度か、お友達とのケンカでお友達に手をあげたことや、お友達の髪の毛をふざけてはさみで切ったなど、学校からの電話は繰り返しありました。
ちょうどその頃、元旦那との家庭内別居が始まった頃でしたので、元旦那に相談することもできず、私は一人で息子の問題と向き合い続けました。
通級が決まるまで、およそ10か月間。
とても長かったです…。
病院で、息子の発達障害を診断されて、私はむしろほっとしました。
家庭での教育が悪かったわけでも、本人が悪かったわけでもなかったのです。
発達障害は、脳の特性です。
病気ではありません。
得意なことと苦手なことがある、いわば凸凹があるというだけです。
これからも、通級や療育の利用を通して、得意なことは伸ばして、苦手なことも少しずつできるようになってくれるといいなと思っています。
こちらの本は、『特別支援教育は全人類に有効です。』という筆者の言葉の通り、障害があってもなくても、全ての教育者や保護者が知っておいてほしいことが書かれています。
子どもの困りごとは解決してあげたいですよね
『子どものカラダ、心、脳、性格は、食べたもので決まる。これは本当です。』という言葉で始まるこちらの本。
私は食物栄養専攻を卒業した、元栄養士ですので、とても納得できます。
こちらの本に書かれてある通り、鉄と亜鉛、朝のたんぱく質を摂取するようになってから、息子はお友達とのトラブルがほぼなくなりました。
子どもの将来を考えるなら、食べるものにも気を付けていきたいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
では、また。
コメント
がんばったね。10か月、よくがんばった。たくさん謝りに行って大変だったね。
男の子はホントに女の子と違って、
私も謝りに何度行ったか、そして、謝れたか…。
子どもは誰しもサポートが必要。その子にあったサポートでなければ、怒られたり怒られたり、怒られたり…。ちゃんと息子っちをみてくれるところに通えるようになって良かった。
子どもが笑って過ごせるように
お互いに頑張ろう!!母は強し!!
いやーあの頃は本当に大変だったよ…。
男の子ってやっぱり女の子とはやることが違うよね??
療育では、すごく褒められるんだよね。
数か月ですごく成長したって言われるよ!
療育利用して本当に良かった!
お互い頑張ろうね!