こんにちは。
賃貸アパートで猫二匹を飼っていたViolaです。
先日、地元へ引っ越すために、2年弱住んでいたアパートを引き払ってきました。
結果、退去費用が高額になって震えました。
私なりに爪とぎ対策は万全にしたつもりだったので、まさかこんなことになるとは……という気持ちでいっぱいです。
結論としては、爪とぎ対策をするなら、爪とぎ防止シートの貼り方に気を付けるべき!!
私はシートの貼り方に失敗した結果、退去費用に345,000円という金額を支払うことになりました。
この記事では、賃貸で猫を飼うなら、どんなことに気をつけるべきかを書いていきます。

賃貸で猫を飼う難しさ

実際に賃貸アパートで猫を飼ってみて、賃貸で猫を飼うのは、なかなか難しいと感じました。
そもそも、ペット可の物件でも、猫が飼える物件が少ないのです。
私の場合は、猫二匹でしたので、尚更見つかりませんでした。
その時私はネットで物件探しをしていましたが、『小型犬・猫一匹まで可』というところはどうにか見つかっても、猫二匹可と明記されているところはほとんどありませんでした。
ただ、ネットを使っていなかったら、私が契約したアパートはおそらく見つけられなかったと思います。
なぜなら、私が名前すらも全く知らない不動産会社だったからです。
私の場合は、申し込みと同時に大家さんにお願いするという形で、猫二匹の飼育が可能になりました。
ただ、そこは築40年の古いアパート。
玄関のドアを開けると、そこはすぐに台所でした。
まずは、脱走防止扉の設置の仕方に頭を悩ませることになったのでした。
私は、ネットで購入した脱走防止扉と、突っ張り式の棚、突っ張り棒を駆使して、玄関を四角く囲む柵を設置することに成功しました。
また、窓という窓には、ダイソーで購入した突っ張り棒とワイヤーネットを、結束バンドで留めて作った脱走防止柵を網戸の前に設置して、窓からの脱走を防ぐ部屋を作り出したのです。
それでも、小学生の子どもが出入りしますので100%ではありません。
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爪とぎ対策には爪とぎ防止シートという思い込み

猫と言えば、爪とぎが困りますよね。
元々住んでいた一軒家でも、気が付いたら壁紙で爪を研がれていて、壁紙がボロボロと剥がれてしまっていました。
もちろんソファーは大きな爪とぎです。
合皮が貼ってあるダイニングの椅子も爪を研がれてボロボロでした。
そんなこんなで、賃貸では絶対に爪とぎ対策が欠かせません。
実際、不動産会社との契約の時にも、営業の方に「猫ちゃんを飼われるなら、柱とかで爪を研がれないように、爪とぎ防止シートを貼ったほうがいいですよ」と言われました。
柱を傷つけられると、修繕費が高額になるということだったのです。
そこで、私は楽天で見つけた爪とぎ防止シートを購入し、引っ越し前に部屋中の壁と、あらゆる木の部分にシートを貼りました。
正直、爪とぎ防止シートもなかなか高かったですし、貼る作業も大変でした。
それでも、退去費用を抑えるためなら仕方ない……と思い、頑張って貼ったのでした。
まさか、そのシートのせいで、逆にあんな高額な修繕費を請求されることになるとは思いもしませんでしたが……。

爪とぎ防止シートのせいで原状回復が大変

アパートを引き払う時ですが、私の場合、県外の引っ越しだったので、引越業者が入る日と退去立ち合いの日を同じ日にしました。
そうしないと、立ち合いのためにもう一度戻ってくる必要があり、それは避けたかったのです。
おかげで、引越業者の運び出し後の立ち合いまでが全く時間がありませんでした。
荷物の運び出しをしてもらう中、壁に貼った爪とぎ防止シートを急いで剥がす私。
その時点で、

あれ、壁のベタベタが取れない……

枕木の塗装が剥がれる……

むしろ木の表面持って行かれた!

え、これやばくない?
と焦っていました。
もしかしたら、ドライヤーで温めながら剥がしたら、綺麗に剥がれたのかもしれません。
しかし、私にはそんな時間がありませんでした。
立ち合いの時間設定をミスりました。
業者の運び出しが2時間で終わる設定で、運び出し開始から3時間半後に立ち合いをお願いしていたのです。
時間がなさすぎて、壁に貼った面積が広すぎて、ドライヤーを当てながら剥がすなんてことはできませんでした。
そもそも、ドライヤーは荷造りした段ボールの中にあり、使うこともできません。
床のほこりもひどくて、掃除機もかけないといけない。
掃き出し窓のカビも気になる。
脱走防止柵も外さないと!
という、何もかもが上手くいかない状況。
焦る私。
綺麗に剥がれない爪とぎ防止シート。
逆に剥がれていく塗装。
もう諦めるしかない……。
だって時間がないんだもん。
どうしようもない。
そうして全てを諦めた私でした。
退去立ち合い

そんなこんなで、退去立ち合いの時間になりました。
やはり、壁に残った粘着の跡を突っ込まれます。
もちろん、枕木の塗装の剥げや、木材の表面の剥げも突っ込まれました。
襖の角で爪を研がれた跡も見つかってしまいました。
三段ケージの中から壁で爪を研がれた跡も、もちろん気づかれました(当たり前)。
引き戸のレールの塗装の剥げを指摘された時は、それは猫のせいではないと反論しました。
引き戸の開け閉めでレールの塗装が剥げたと思われたのですが、不動産会社のスタッフは引き戸に詰まったほこり(ほぼ猫の毛)に目ざとく気づきます。
「こういうほこりが詰まっていると、そのせいで引き戸の滑りが悪くなって塗装が剥げたと言われることもあります」
と言われ、

えー! そうと知ってたら、ほこりだけでも取り除いておいたのに!
と後悔するも、後の祭り。
それとも、その場でほこりを取り除いたら良かったのでしょうか。
私は素直に諦めてしまいましたが……。

修繕費は一体いくらくらい?

私が住んでいたアパートは、壁紙ではなく、壁全体が塗装された部屋でした。
綺麗に塗装されていたおかげで、古いアパートなのに、部屋の中は明るい雰囲気でした。
しかし、それがまた曲者。
不動産会社のスタッフが言うには、塗装代が高いのだそうです。
確かに、私も一時期DIYでテーブルを作ったり棚を作ったりしていたのですが、塗装は高かったです。
木材よりも塗装が高い。
そして、全部屋の壁の下のほうに爪とぎ防止シートを貼っていたのですが、一部だけ塗装するというわけにはいかないので、結局壁一面塗装し直すことになると言われました。

え、全部屋、全壁面、塗装……?
不安になった私は、不動産会社のスタッフにおそるおそる尋ねました。

大体いくらくらいになりますかね……?
スタッフによると、
「大家さんの判断になるのではっきりしたことは言えないが、一桁では済まないでしょうね」
とのこと。
あーそうでしょうねー。
10万以上かー。
まあそうだよねー。
私が住んでいた部屋は、契約時に敷金がなかったので、修繕費は全額支払わないといけません。
ペットのせいで修繕が必要になった部分に関しては、全額こちら持ちとも言われていました。
なので、ある程度の金額がかかることは覚悟の上でした。
それプラス、クリーニング代が55,000円、2年以内の退去は、違約金が家賃1か月分。
全部で20万以上か……。
痛いけど、まあ仕方ないよな。
と、この時は悲しみながらも諦めたのでした。
想像を超えてきた修繕費

退去費用の請求書が届くまでには1か月くらいかかるとのことでしたが、二日後に不動産会社から電話がかかってきました。
一体なに……?
と怪訝に思いながら電話に出た私。
金額が高額になりそうだったので、早速業者に見積もりに入ってもらったとのこと。
ドキドキしながら、話の続きを聞いてみます。
その金額、なんと40万円。
クリーニング代と違約金込みです。

え、40万……?
想像の倍!
想像を軽く超えてきた!
え、マジで?
40万?
私、先日引越業者に25万払ったばかりなんですが……。
退去費用40万?
えーーー???

爪とぎ防止シートを必死で貼った私の努力は完全に無駄になったってこと?

むしろ、逆に爪とぎ防止シートを貼ったせいで修繕費高くなってる!
完全に逆効果。
ええええーーーーーーー???
頭の中パニックの私。
詳しい説明をしようとする不動産会社スタッフでしたが、仕事中に電話に出ていたので、とりあえず請求書を郵送してもらうことにして電話は切りました。
届いた解約精算書

実際に届いた解約精算書は、聞いていた金額より3万円ほど安い金額でした。
電話して、詳細を聞いてみました。
この安くなった分は、一番下の段の巾木取替の分だそうです。
これは、私がシートを剥がす時に、うっかり表面を破損してしまったものでした。
最初の業者が言った金額が3万ほどだったらしいのですが、それはさすがに高いと思った不動産会社が、別の業者で見積もりを取ってくれたようです。
見て分かる通り、やはり、壁の塗りなおし(クロス張替えと記載されている分)が一番高いようです。
2DKの壁全面です。
これは本当に後悔しかありません……!
爪とぎ防止シートを貼ったことで、逆に壁全面塗装し直しになるなんて。
だったら、むしろシートを貼らずに、部分的に爪を研がれたほうがまだ安く済んだということじゃないでしょうか?
木の部分なども、爪を研がれる可能性を考えてシートを貼った結果、全ての木部の塗装し直しだなんて。
それなら、爪を研がれるか研がれないかわからないのだから、貼らないほうが良かったのでは?
もちろん、この疑問は不動産会社にもぶつけました。
それに対する答えは、「シートの素材にもよりますし、爪とぎの深さにもよるので、なんとも言えないです」とのことでした。
もう、一体どうするのが正解だったのか、私にはわかりませんでした……。
本当に効果的な爪とぎ対策

結果として、私は345,000円という請求額を支払うことになりました。
交渉の末、若干の値引きをしていただくことに成功しました!
とはいえ、345,000円は大金です。
シングルマザーの私にとっては、大変な金額です。
色々考えてみたのですが、まず、爪とぎ防止シートを貼ったのが間違いだったと思います。
壁の爪とぎへの対策としては、
- 爪とぎ防止シートを、裏の紙を剝がさずに画びょうなどで留める
- 爪とぎ防止シートを、裏の紙を剥がさずにマスキングテープで何かに貼って(壁に直接ではなく)留める
- 爪とぎ防止シートを、裏の紙を剥がさずに家具で押さえる
- 爪とぎ防止シートの代わりに、ベニヤ板を壁にもたせ掛ける(家具などで押さえる)
- 爪とぎ防止シートの代わりに、プラスチックのシートなどで枕木部分を隠す
この辺りの対策が正解だったのではないでしょうか。
とにかく、爪とぎ防止シートを壁に直接貼ったのがいけなかったのです!
ちなみに、マスキングテープも粘着跡が残ることがあるようですので、直接貼るのは気を付けるべきかと思います。
ベニヤ板は、DIY好きな方なら、腰壁の作り方でご存じかもしれません。
塗装すると、前述の通りお金がかかりますが……。
それでも、壁全面の塗装代11万円よりは安かったと思います。
畳や床の対策
ちなみに、畳で爪とぎをする猫もいますので、私の場合は畳の部屋にはフローリング風カーペットを敷いていました。
フローリングの床も、猫が運動会をした時に爪で傷つかないようにと、下の階への足音対策で、静床ライトというマットを敷いていました。
そのおかげで、畳と床のダメージはありませんでした。
ちなみに、下の階の住人からのクレームもありませんでしたよ!
【退去費用を考えた爪とぎ対策】まとめ

今回、高額な退去費用を支払うことになった私です。
もしも次回賃貸で猫を飼うことがあったとしたら、爪とぎ防止シートを壁に直接貼ることは、もう二度とありません。
剥がした後の粘着が残ることを考えて、爪とぎ防止シートは貼り付けません。
貼る以外の方法をどうにか考えて、爪とぎ対策をします!
これ以上、賃貸で猫を飼った結果、高額な退去費用を支払わねばならない人が現れないことを祈ります。
何はともあれ、猫との暮らしは最高です!
私の人生、いろんなことがありましたが、それも全て、子ども達と猫と出会うためだったのだと思っています。
離婚する時、猫二匹を連れて賃貸に住めるのだろうかという不安がありましたが、諦めずに猫二匹可の物件を探して良かったと、今心から思っています。
さて、今回の記事はここまでにします。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
では、また。

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