条件次第で返済不要になる保育士の奨学金をご存じでしょうか?
子どもが保育士になるための短大・大学進学で、この奨学金を借りようと思っているひとり親の方は注意してください。
保育士修学資金貸付制度には、併用不可の奨学金や貸付制度が存在するのです!
私も今回娘の短大進学で、当然のように保育士修学資金貸付制度を利用するつもりでいました。
条件は県によって違うとは思いますが、私が利用するつもりの鹿児島県の保育士修学資金貸付制度では、短大卒業後、同じ保育施設で5年間継続して働けば、奨学金の返済が免除されます。
奨学金の返済が免除というのは、とても助かりますよね。
それなのに、この貸付制度に併用不可のものがあるなんて!
知らなかったら、私は保育士修学資金貸付を受けることができませんでした。
ひとり親の私は当初、寡婦福祉資金貸付制度を利用しようと思っていた私ですが、最終的に国の教育ローンを利用することにしました。
この記事では、入学資金の捻出に困っているひとり親の方が、私と同じように入学ギリギリで冷や汗をかかずに済むように、奨学金のあれこれについてお話したいと思います。
保育士修学資金貸付とは
保育士の育成・確保・定着を図るため、養成施設で新たに保育士資格の取得を目指す方に対し修学資金等を貸し付けるとともに、未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部を貸付や、潜在保育士に対して再就職のための就職準備金の貸し付けを行います。
この貸付は、一定の要件を満たした場合は、貸し付けた資金の返還が全額免除されます。
保育士修学資金貸付とは、保育士養成施設での修学資金や入学準備金を無利子で貸し付けてくれて、さらに短大や大学卒業後、一定期間保育施設で働けば、奨学金の返済は全額免除します、というものです。
私が利用しようと思っている、鹿児島県の保育士修学資金貸付制度の貸付条件はこちらです。
2 貸付条件等
(1)貸付額
①修学資金(月額)
50,000円以内
②入学準備金(入学時) 200,000円以内
③就職支度金(卒業時) 200,000円以内
(2)貸付利子 無利子(返還期間を過ぎた場合は,年3.0%の延滞利子)
(3)貸付期間 正規の修学期間
(ただし,月額の2年分に相当する120万円の範囲内)
(4)貸付時期
①修学資金は半年毎にまとめて貸付
②入学準備金は修学資金の初回貸付け時,就職支度金は卒業時に貸付
(5)送金方法
借受人が指定する金融機関の口座に振り込む
月額50,000円が短大だと2年間です。
最大120万円の奨学金が、条件次第では全額返還免除になるのですから、これは大きいですよね。
その条件というのがこちらです。
3 資金の返還免除
養成施設を卒業後1年以内に,保育士の登録を行ったうえで,鹿児島県内(注1)の
保育施設等において,保育業務等(注2)に5年間(注3)従事した場合
(注1)東日本大震災等の被災県(岩手県,宮城県,福島県,熊本県)を含みます。
(注2)従事した仕事が保育士の業務でなければ免除対象になりません。
(注3)過疎地域で従事する場合は3年間,養成施設入学時45歳以上で離職後2年以内の方(中高年離職者)は3年間
要するに、主に県内の保育施設で、保育士として5年間働けば、返還免除になるということです。

保育士を目指しているのであれば、これは是非利用したい制度です!
保育士修学資金貸付制度の応募条件について
ただし、こちらの制度には、応募条件があります。
1 応募資格 次の(1)~(5)を全て満たす方
(1)①鹿児島県内の養成施設に在学している方
○対象養成施設 9校(省略)
②鹿児島県外の養成施設に在学している方
(2)学業成績などをもとに養成施設の長が推薦する方
(3)家庭の経済状況等から真に貸付が必要と認められる方
(4)他の都道府県の本修学資金及び他の奨学金の貸付を受けていない方※
(5)養成施設を卒業後,鹿児島県内の保育施設等で保育業務等に従事しようとする方
※併用ができる奨学金等については,お問い合わせください。
一番問題となるのが、②の(4)にある、『他の都道府県の本修学資金及び他の奨学金の貸付を受けていない方※併用ができる奨学金等については,お問い合わせください。』という部分です。

他の奨学金と併用ができないってこと?日本学生支援機構の奨学金はどうなるの?
まずは、日本学生支援機構奨学金と併用できるのかどうかが問題でした。
日本学生支援機構奨学金については、高校3年生の春または秋から申し込みをしています。
我が家も、既に予約が済んでいました。
娘が進学を考えている短大の学費の支払いは、2年間でおよそ200万円です。
保育士修学資金貸付制度の120万円だけでは全額には足りませんので、日本学生支援機構奨学金の利用も必要です。

併用できなかったら、学費の支払いどうしよう……??
なにせ、我が家はひとり親家庭です。
今現在私はフルタイムのパートで働いていますので、正直に言って、低所得世帯です。
学資保険はかけていなかったの? と思われるかもしれませんが、学資保険は離婚時の財産分与で、元旦那に半分持って行かれています。

子どものための学資保険が、財産分与の対象になるのはどうなの?
本音としてはこれですが、仕方ありません。
元旦那はそこらへんキッチリするタイプの方でしたので、仕方なく半分だけもらいました。
日本学生支援機構奨学金との併用は可
不安になった私は、鹿児島県社会福祉協議会に問い合わせてみました。
結果、日本学生支援機構奨学金との併用は可ということでした。
とりあえずこれで、学費の件は一安心です。
我が家は日本学生支援機構奨学金の給付奨学金も受けられますし、貸与奨学金も併用・第一種・第二種含めて全ての申請が通っています。
あとは、我が家は娘の進学と同時に、地元である鹿児島に引っ越す予定ですので、その引越費用さえ用意できれば準備万端です!
奨学金が入る前に支払わないといけないお金たち
と思っていたら、娘が進学する短大は、なんと制服がありました。
娘は指定校推薦で12月の初めに合格通知をもらったのですが、そこから1週間以内に制服をインターネットで注文しないといけませんでした。
支払いはクレジットカード払いでしたので、次の月には引き落とされます。
実習着やジャージなどを合わせて、その額、12万円。

12万円……? 引越代足りる??
とは思いましたが、まあなんとかなるかと甘い見通しで決済しました。
というか決済しないわけにはいかないので、とにかく支払いました。
次に、入学手続きをした我が家に届いた通知が、入学手続き金の支払い通知です。
支払い期限は1か月後です。
入学手続き金には、入学金、前期授業料、その他色々が含まれ、減免が入らなければ68万円近い金額でした。
我が家は入学金と授業料の減免がありましたので、支払い金額は23万円です。
あれっ……。
そうか、これって奨学金が入る前に支払うのか……。

えっ、授業料って奨学金が入る前に支払うものなの??
奨学金の申請は入学後に、進学した学校で行います。
ということは、奨学金が入る前に授業料を支払わないといけないということなのです。
おっと……。
これは本格的に引越費用が足りるかわからなくなってきたぞ……。
母子父子寡婦福祉資金貸付制度は併用不可
私が離婚した時に、役場でもらった資料の中に、母子父子寡婦福祉資金貸付制度というものがありました。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の利用方法
20歳未満の児童を扶養している配偶者のない女子または男子、寡婦等に貸し付けられます。
引用:内閣府男女共同参画局
ひとり親なら、原則無利子で借りられるという貸付制度です。

無利子は助かるよね!
その中に、就学支度資金というものがありました。
これを利用したら、制服代と入学手続き金の分のお金を借りられるのでは?
そう思った私は、資料に記載のあった連絡先に電話して、面談の予約をしました。
とりあえず寡婦福祉資金貸付制度でお金を借りておいて、奨学金が入ったら返済しよう。
そう思っていました。
ところが。

こちらは、面談の時にもらった、熊本県保育士修学資金貸付制度の案内の紙です。(現在熊本在住のため、熊本県のものを頂きました)
あれっ?
併用ができないものの中に、母子父子寡婦福祉資金貸付金って書いてあるぞ?
面談の時、併用不可なんて言われてないぞ?
えっ?
………えっ?
まさかの併用不可?
ちょっと待て。
落ち着こう。
もしかしたら、併用不可なのは修学資金のほうかもしれない。
あれは、奨学金みたいなものだからね。
もしかしたら、就学支度資金のほうはいけるのかもしれない。
わずかな希望にかけて、私は鹿児島県社会福祉協議会にもう一度問い合わせてみました。
その返事がこちらです。

……おっと。
やっぱり無理なのか……!

借りる前に気づけて良かった……!!
35万円を借りるために、条件次第で返還免除の最大120万円をふいにするところだった……!!
怖すぎる!!
日本政策金融公庫教育ローンという選択肢
最後の手段は、日本政策金融公庫教育ローンでした。
こちらは無利子ではありませんが、仕方ありません。
お金がなくて引っ越しができないとなったら、何にもなりませんので。
日本政策金融公庫教育ローンは、インターネットから申し込みができます。
連帯保証人なしという選択も可能です。(その場合は保証料の支払いがあります)
母子父子寡婦福祉資金貸付の場合は、家計状況の申告や家庭訪問など、審査がなかなか厳しいと感じました。
日本政策金融公庫教育ローンの場合は、6か月分の家賃や公共料金の支払い明細などの提出は必要でしたが、すんなりと審査に通った印象です。
無事お金も指定した日にちには、口座に入金されました。(私は大体1か月後くらいを指定しました)
1月~3月は、申し込みが増えるので、余裕を持って申し込んだほうが確実です。
まとめ
保育士修学資金貸付制度は、条件次第で全額返還免除になる、とてもありがたい制度です。
しかし、併用不可の制度があることをきちんと理解しておくことが大切です。
また、実際にお金が入るのは入学後ですので、入学金や前期分の授業料の支払いをどうするのかは、しっかりと考えておかなければいけないと身に染みました。
我が家はまだ下の子がいますので、次回までにきちんとお金を貯めておこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!
コメント
世の中知らないと損すること多いよね。
なんで、もっと分かりやすくなってないのかなぁ。って思う。
知ってる人だけ、特をする。
借りる前に気づいて良かったね。
子どもの将来のために頑張りましょう!!